羽田からアジア身近に 全日空、6路線を新・増設


全日本空輸は9日、2014年3月30日からの国際線スケジュールを発表した。今年10月に獲得した羽田空港の国際線発着枠を活用し、ベトナムやインドネシアなどアジアを中心に6路線を新・増設する。日本航空も3路線を羽田からアジア各地に飛ばす予定。インドネシアやベトナムなどの航空会社も羽田に乗り入れる見通しで、都心からアジアへの渡航がさらに身近になりそうだ。

全日空は羽田空港で新たに獲得した11路線のうち6路線をアジア各地と結ぶようにする。ハノイ線、ジャカルタ線、マニラ線は新設、シンガポール線、バンコク線は増設。中国向けも1路線開設するが行き先は今後詰める。残る5路線はロンドン、バンクーバー、パリなど。

全日空はアジア向け国際線を成長戦略の中核に位置づけている。国内線との乗り継ぎが便利な羽田空港は日本と海外を結ぶハブ空港と位置づけ、成田国際空港はアジアと北米などを結ぶ路線の乗り継ぎ拠点としてすみ分けを図る。

日本航空は来年1月にも路線を公表する予定。羽田では新たに5路線を獲得しているが、このうち3路線をアジア向けとする予定。

来年3月30日から羽田空港を発着する日系航空会社の国際線は、1日当たり26路線から42路線に拡大する予定。既存の路線を含め羽田発着の国際線は世界17都市を結び、このうち10都市がアジアとなる見込みだ。

国際線発着枠の傾斜配分の結果、羽田を発着する国際線は全日空24路線に対して日航は18路線と差が出る。ハノイ、ジャカルタ、マニラ向けは全日空が独占的に手がける。

輸出企業の業績回復などを背景に、アジアと日本を往来する旅客は増加傾向にある。10月の全日空のアジア方面旅客数は前年同期比20%増、日航も東南アジアの旅客数は11%増となった。成田に比べ羽田は都心から近くアクセスしやすい。羽田を発着する路線が増えることで、ビジネスパーソンの海外出張は利便性が高まる。

アジアの航空会社も羽田に熱い視線を送る。アジアの旅行客がけん引し、13年の訪日外国人は初の1000万人を達成する勢いだ。中東のエミレーツ航空が今年6月に羽田―ドバイ線を開設。来春には日系企業に割り当てられた16路線とほぼ同数が海外航空会社にも割り当てられる予定で、新たにベトナム航空やインドネシアのガルーダ航空などの羽田進出が予想される。日系航空会社との競争激化も必至。来春以降、羽田がアジアの玄関口として存在感を増しそうだ。

 

 

☆知っておきたい!時事用語かんたん解説☆

【ハブ空港】

航空ネットワークの中核となる空港。放射線状に伸びる空港網を車輪のスポークと見なし、その中心にあるハブにたとえた名称。また、各航空会社が拠点としている空港を指すこともある。代表的な国際ハブ空港は、米国・ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港、英国・ロンドンのヒースロー空港、オランダ・アムステルダムのスキポール空港、アラブ首長国連邦のドバイ国際空港、シンガポールのチャンギ国際空港など。

 

 

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