安倍晋三首相は4日の党首討論で、来年4月の消費増税に伴う景気腰折れを避けるために日銀による追加の金融緩和の可能性について、「日銀の黒田東彦総裁が適切に判断する」と語った。そのうえで「もし懸念する状況になれば、黒田総裁はちゅうちょなく対策を打つと発言していて大変頼もしい」と述べ、黒田総裁の手腕に期待を示した。
一方、日銀の佐藤健裕審議委員は4日午後、函館市内で記者会見し、市場でくすぶる追加金融緩和観測をけん制。「やるべき手をすべて打ったのが(大規模な金融緩和を決めた)4月4日時点の判断。その判断は足もとで特に変わっていない」と強調。追加緩和の手段があったとしても「4月に市場や経済全般、人々の予想形成に与えたのと同規模、あるいはそれを凌駕(りょうが)するショックを与えるのは難しい」と語った。(日経新聞より引用)
2013/12/04